ウルトラマン製作・放映第２３話『故郷は地球』に登場した棲星怪獣ジャミラ。
各国の宇宙開発競争の犠牲者、宇宙で消息を絶ったパイロット『ジャミラ』が
変わり果てた姿で人類に復習する為に地球に舞い戻る。
泥の中を喘ぎ息絶えるジャミラの断末魔の叫びには赤ちゃんの声を使用したそうだ。
体面のために怪獣としてジャミラを抹殺するという指令にイデ隊員が反発する。
実相寺昭雄監督でウルトラマンの中でも秀逸なエピソード。
人間の変わり果てた姿の表現。
人体のバランスを再構築し違和感のないデザインを完成させた成田亨。
そのイメージを具現化する高山良策の手腕。
間違いなく屈指の傑作怪獣である。
